― 複雑形状・凹凸試料に対応する、全方位均一コーティング ―

AT-903は、従来のコーターでは難しかった
凹凸・多孔質・立体構造試料への均一コーティングを実現する
ギンブル(全方位揺動)機構搭載の高性能マルチコーターです。

試料を多方向から連続的に揺動させることで、
影になる部分にも均一に膜を形成。
SEM観察・材料解析・先端研究において、これまでにない観察品質を提供します。

特徴

● ギンブルモーションによる全方位コーティング
試料を揺動させながらスパッタリングを行うことで、
凹凸や繊維状構造の奥まで膜形成が可能。
 → 「回り込み」が必要な試料で圧倒的な性能差

● 多様なターゲット材料に対応
Cr、Pt、Au、ITO、Cu、Ni、Mo、Wなど幅広い材料に対応。
 → 観察用途・導電化・機能膜など幅広く適用可能

● 完全ドライ排気による高クリーン環境
ターボ分子ポンプ+ダイヤフラムポンプによりオイルレス排気。
 → 汚染を抑えた高純度コーティングを実現

● 熱ダメージを抑えるシャッター機構
スパッタ時の熱影響を低減。
 → 樹脂・フィルム・生体試料にも対応

ターボマルチコーター AT-903
本体とダイヤフラムポンプ
ギンブル機構(特許出願済)
タッチパネル操作画面

● ヘッド構成を選択可能(1ヘッド/2ヘッド)
用途・処理量に応じた柔軟な構成。
 → 研究用途から実用用途まで対応

1ヘッドタイプ
2ヘッドタイプ
◆ギンブル効果

ギンブル動作下で、凹凸のある試料表面上に均一薄膜がつけられます

ろ紙表面SEM写真
倍率x50,000倍

ギンブルモーション動画

タッチパネル動作画面
■ 操作インターフェース

タッチパネルUIにより、以下の操作を一元管理:

  • コーティング条件設定
  • 真空状態の監視
  • 処理プロセスの制御

設定値は視覚的に確認できるため、
条件の再現性確保および実験効率の向上に寄与します。

■ 主な用途

  • 凹凸の大きい試料(繊維・多孔体・粉体)
  • バイオ試料・細胞構造
  • フィルター・ろ紙・不織布
  • 3D構造材料・微細加工品
  • ナノ・サブミクロン観察用途

■ 導入メリット

  • 「影になる部分」の未コート問題を解決
  • 複雑形状でも均一な導電膜形成
  • 観察ノイズ低減・像品質向上
  • 再現性の高いコーティング条件確立

■ このようなお客様に最適

  • 繊維・フィルター・多孔材料を扱う研究者
  • バイオ・医療系の微細構造観察
  • 複雑形状部品の表面評価
  • 従来コーターで「回り込み不足」に悩んでいる方
仕様
スパッタリング方式DCマグネトロンスパッタリング
放電電圧:DC 1500V max
放電電流:DC 50mA max
ターゲット(別売)Cr、ITO、Cu、Ni、Pt、Au、Mo、Wなどオプションとして各種ターゲットを用意
使用ガスAir、Ar
到達真空圧10-4Pa以下
チャンバー内寸φ100mm (1ヘッド)、φ127mm (2ヘッド)
試料ホルダーφ50mm (1ヘッド)、φ85mm (2ヘッド)
揺動角度0~20°
真空排気主排気:ターボ分子ポンプ(本体内蔵)
補助排気:ダイヤフラムポンプ(外置き)
寸法本体
 360W×415D×480H (1ヘッド)
 360W×450D×500H (2ヘッド)
ダイヤフラムポンプ
 145W×223D×217H
重量本体 約30kg
ダイヤフラムポンプ 4kg
電源AC 100V/200V(出荷時選択) 15A
オプションプラズマクリーニング(本体オプション)により有機系異物除去・表面親水化処理可能
カーボンコーティングアタッチメント(オプション)によりカーボン被膜生成が可能(現在製作中)
クリーニング(オプション)
クリーニング機構
コーティング例
◆ 他社との粒状性能比較 (試料:スライドガラス 倍率:×100,000)
(他社)
(ATA)
◆ コーティング膜粒状性の違い例 (AFM像)

ガラス基板にカーボンを蒸着させ、真空度の違いによる蒸着状態の違いを観察(TEM像)しました。
カーボン蒸着の状態は、雰囲気2Paより雰囲気0.02Paの方が、粒子が細かく着いていることがわかります。
(倍率は200,000倍)

ガラス基板上の膜厚 10nm クロム膜
ガラス基板上の膜厚 9nm 白金膜

粒状が良い状態でCr非晶質膜及び白金再結晶化膜が出来ている事がわかります。

※本装置の仕様及びデザイン等は、改良のため予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。


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